時間(とき)のかけら


何も見えない 何も聞こえない
生きつづけて どこに辿り着くの
まっさらな光 浴びた魂
わたしを置いて 何処へ行くの

 時間のかけらを拾って
 初めて気付いた 大切な場面
 ピアノの旋律と
 ともに流れる記憶


まっくらなこの世界のだれかが
こんなわたしを 必要としてくれるかな
静かに心 閉じてみれば
あの頃のこと おもいだすよ

 時間のかけらを拾って
 初めて気付いた 君のキモチ
 泣けるほどに愛しく
 幸せすぎる記憶


 傷つきながら得たものと
 涙流しながら失ったもの
 両手に抱えながら
 今 飛んでいきたいよ


 時間のかけらを覗いて
 初めて理解った わたしの居場所
 気付いた今では もう
 ただの思い出の時間だけど・・・






『時間のかけら』という小説をルーズリーフに書いた頃に、一緒にこの詞を主人公のアカネちゃんのために書きました。ずっとこれはアカネちゃんが書いた詞だと思っていたんだけど、よく見てみたら私の気持ちも詰まっていて、この機会にサイトに載せることにしました。
幸せなことに、『時間のかけら』は他サイトで掲載させていただくことが出来て、続編まで書かせていただけました。

 わたしはその時間を立体的に考える。例えばナイフである一ヵ所を切れば、そこには地球全体のある一瞬が描かれているのだと思う。
 時間のかけらは、カナヅチで思い切り過去という時間を割って造られたものだ。


アカネちゃんは強く生きてくれました。眠れない夜には思い出した言葉たち。ありがとう。
小説『時間(とき)のかけら』はコチラから読めます。



 
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